解析データから得た閃きに関する情報
ロマシングサガ2で初登場以来、サガシリーズの定番となったシステム「閃き」。これは、戦闘中に技を使用すると、一定確率で新たな技を習得するというシステムです。この技を習得する確率(=閃き確率)は、以下のような方法で高めることができます。
ある技から別のある技を閃く、この関係のことを「派生」と呼びます。 例えば、『切り返し』は『断ち切り』から閃くことが出来るため、この二つの技は派生の関係にあります。
派生には「閃き難易度」というものが設定されており、技を閃く確率はこの値によって決定されます。 閃き難易度は派生ごとに異なるため、同じ技を閃く場合であっても派生によって閃き確率に違いが出ます。
また、一つの技に対し複数の派生が設定されている場合、閃き判定はその派生の数だけ行われます。判定の順番は派生表の上から順に行われ、その中で一番最初に判定に成功した技を閃くことになります。
共震剣は強撃からの派生を利用すると、とても閃き易い。
以下の式で基準値を算出し、それを表1に照らし合わせた境界値を求める。
基準値=15+閃きレベル+スキルレベル-閃き難易度+(クラスナンバー+経過ターン)(mod 6)
また、派生先の技と攻撃対象が表2の組み合わせだった場合は境界値が2倍になる。
下記の条件式を満たしたとき技の閃きに成功する。
ただし、既に習得している技、その武器で使用できない技は閃けない。
乱数(mod N) < 境界値
また、Nは以下の条件で変化する。
乱数(mod 10)<スキルレベル、を満たす場合:N=64
乱数(mod 10)<スキルレベル、を満たさない場合:N=128
※括弧内、剰余算優先で左から順に計算し、小数点以下の値が出た場合はその都度切り捨て。
※a(mod b)とはaをbで割った余りのことを指す。
計算式の(クラスナンバー+経過ターン)(mod 6)
の部分は、クラスナンバーとターン数に応じて0~5の値を取ります。
つまり、閃きには閃き易いターンとそうでないターンが存在し、そのタイミングはクラスによって異なるということを意味します。
基準値 | 境界値 |
---|---|
0以下 | 0 |
1 | 1 |
2 | 1 |
3 | 2 |
4 | 2 |
5 | 3 |
6 | 4 |
7 | 5 |
8 | 6 |
9 | 7 |
10 | 8 |
11 | 10 |
12 | 12 |
13 | 14 |
14 | 17 |
15 | 20 |
16 | 22 |
17 | 25 |
18 | 27 |
19 | 29 |
20 | 30 |
21 | 31 |
22 | 32 |
23 | 33 |
24 | 34 |
25 | 35 |
26 | 36 |
27 | 37 |
28 | 38 |
29 | 39 |
30以上 | 40 |
派生先の技 | 対象 |
---|---|
サザンクロス | 種族が不死 |
スクリュードライバ | 種族が女性 |
ハヤブサ斬り | 種族が有翼 |
削岩撃 | 種族が岩 |
かめごうら割り | 種族が亀 |
大木断 | 種族が植物 |
骨砕き | 種族が骨 |
十字斬り | 種族が不死 |
石砕無尽 | 種族が岩 |
草伏せ | 種族が植物 |
サイドワインダー | 種族がかえる |
スパローショット | 種族が昆虫 |
かぶと割り | ライノクロウラー |
上記の判定で技を閃きに成功しても、特定の条件を満たしていると一定確率で閃きが無効になってしまいます。 この閃きを無効化する判定は全部で三種類存在し、それぞれ無効化する条件と確率が異なります。
武器の「スタイル」に派生先の技の「適正モード」が含まれていない場合に判定が行われます。確率は以下のとおりです。
以下の条件式を満たしたとき閃きが無効化される。
50 ≦ 乱数(mod 100)
※a(mod b)とはaをbで割った余りのことを指す。
例えば派生先の技が『ハヤブサ斬り(アタック適正)』だった場合、武器のスタイルが単一D、単一T、両用DTだと50/100の確率で閃きに失敗することになります。逆に言うと武器のスタイルが万能であれば、派生先の技の適正モードがなんであろうとこの判定に引っかかることはありません。
当サイトで公開されていた以前の情報には、"キャラのモードと技の適正モードが異なっていると閃く確率が1/2に低下する"とありましたがこれは誤りです。正しくは上記の通り"スタイル"が影響します。
そのターン中、既に他のキャラが技を閃いている場合に判定が行われます。確率は以下のとおりです。
以下の条件式を満たしたとき閃きが無効化される。
乱数(mod 100) < 80
※a(mod b)とはaをbで割った余りのことを指す。
ここで重要となるのが"閃き判定の順番は誰から行われているのか"ということです。 実は閃き関連の処理が行われている時点では「行動順」が決定されていないため、閃き判定はコマンド入力したキャラの順に行われています。 つまり、あるキャラAがあるキャラBよりも先に敵を攻撃したとしても、キャラBのコマンド入力がキャラAよりも先で、なおかつキャラBが技を閃いた場合は、キャラAは80/100の確率で閃きに失敗することになります。 そのため、四天王道場などを利用して一度に大量の技を閃こうとすると、コマンド入力が始めのキャラと終わりのキャラとで技の習得率に差が出るといった現象が起きます。
キャラの技術習得数が101以上の場合に判定が行われます。確率は以下のとおりです。
以下の条件式を満たしたとき閃きが無効化される。
乱数(mod 技術の習得数) < 70
※a(mod b)とはaをbで割った余りのことを指す。
技術習得数が多すぎるとこの判定に引っかかるのですが、無効化する確率そのものは技術習得数の増加によって低下します。習得数を押さえて判定に引っかからないのが最善ですが、もし判定に引っかかるような場合は逆に習得数を増やした方がいいということです。
なお、キャラクターが習得可能な技術の数は以下のようになります(一部の特殊キャラやその専用技術を除く)
以上合計190種となります。
当サイトで公開されていた以前の情報には、"技の習得数"とありましたがこれは誤りです。正しくは上記の通り"技術の習得数"が影響します。