体術、『セルフバーニング』(略:セルバ)、『ブラックアイス』(略:Bアイス)のカウンターについての説明です。
AとB
以下、攻撃をカウンターされダメージを受ける側をA、カウンターする側をBとして説明を進めます。
反射攻撃と追加攻撃
カウンターによるダメージは、Aの攻撃に依存する「反射攻撃」とBのカウンター方法に依存する「追加攻撃」の二つに分解することが出来ます。
反射攻撃
:技使用者、攻撃対象を共にAとしてダメージ計算を行います。
:技の性能はAが攻撃に使用した技を参照します。
:簡単に言うと、混乱や魅了で自分自身を攻撃したのと同じです。
:反射攻撃に対してカウンターは発動しません。
追加攻撃
:技使用者をB、攻撃対象をAとしてダメージ計算を行います。
:技の性能はカウンター方法(体術orセルバorBアイス)により異なります。
:だだし、通常のダメージ計算とは以下の点で異なります。
1.BのモードはAのモードと同じになる
2.武器は装備欄一番目にあるものが参照される
3.Bがプレイヤーキャラの場合、Bは前衛にいるものとして隊列補正が処理される
4.AがプレイヤーキャラであってもPC補正が発生しない
:追加攻撃に対してカウンターは発動しません。
:魔法盾が無効です。(通常盾については未検証)
カウンター方法 | BP | EL | 対象 | 威力 | 回 | 成長 | 参照 | 依 | 増 | 属性 | タイプ | 追加効果 | |
M | 体術 | - | 1 | 単 | 0 | 1 | 5 | 腕力 | 9 | Z | 打 | − | |
M | セルフバーニング | - | 1 | 単 | 0 | 1 | 5 | 知力 | 9 | Z | 火 | − | |
M | ブラックアイス | - | 1 | 単 | 0 | 1 | 10 | 知力 | 9 | Z | エ | − | 石化 |
魔法盾によるカウンターの相殺
追加攻撃は魔法盾無効ですが、反射攻撃は魔法盾で回避が可能です。 つまり、Aがセルバを張った状態でセルバのカウンターを受けた場合、ダメージは追加攻撃のぶんのみになります (このとき、反射攻撃に対してカウンターは発動しないので、Aのセルバは消失しません)。 無論、セルバ以外の魔法盾でも反射攻撃を無効化することは可能です。
自身に向かって発動するカウンター
セルバ中に混乱などで自分を攻撃した場合、右図のように自分に対してカウンターが発動します。
回避条件 | カウンター条件 | |
体術 | なし | 正確な発動条件は不明だが、おおよそ以下のようになる。 1.ディフレクト可能な攻撃である 2.単体攻撃である 3.投射タイプでない攻撃である 4.攻撃技である(『闇の誘惑』のような回復技でない) ※接触タイプかどうかは関係ありません。 |
セルバ | ・接触タイプの攻撃(100%) ・単一火炎属性の攻撃(100%) ・単一冷気属性の攻撃(100%) | 1.左記の回避が発動している 2.単体攻撃である 3.接触タイプの攻撃である |
Bアイス | ・属性をもつ全ての攻撃(一定確率) | 1.左記の回避が発動している 2.単体攻撃である 3.接触タイプの攻撃である |
ダメージ値が分割表示される技の場合、追加攻撃分のダメージが分割されず表示値が狂います。
例えば、反射攻撃のダメージが900、追加攻撃のダメージが300、分割率が1:1:1だった場合、本来ならば300+100:300+100:300+100となるはずが300+300:300+300:300+300となります。
A=グレイ
能力値:腕力53、体力34
武器:モーグレイ(無改造、攻撃性能34)
防具:フィールドアーマー(無改造、斬撃/打撃/射突18、火炎/冷気23、電撃13、エネ、特殊18)
クラス:剣士LV4
隊列:前衛
モード:アタックモード
B=フレイムタイラント
能力値:知力26
武器:体術(B)(攻撃性能15)
モード:ディフェンスモード
上記の条件で『ヴァンダライズ』をフレイムタイラントに使用した場合のカウンターダメージ
◆反射攻撃のダメージ
『ヴァンダライズ』の参照能力は腕力、依存率は"5"
技使用者であるグレイの腕力は"53"なので「参照能力値」は"53"
また、使用武器であるモーグレイの「攻撃性能」は"34"
よって、「LV」は以下の様になる。
LV={34×5+53×(10−5)}÷10=43
『ヴァンダライズ』の攻撃属性は「斬撃」と「打撃」
攻撃対象であるグレイの斬撃防御・打撃防御はともに"18"
また、技使用者・攻撃対象ともにアタックモードなので「Dモード補正」は発生しない
よって、「DF」は"18"になる。
『ヴァンダライズ』のEL基本値は"10"、基礎威力は"111"、攻撃回数は"1"、成長度は"14"
「攻撃性能」は"34"、「LV」は"43"、「DF」は"18"なので「基本ダメージ」は以下のようになる。
基本値A={111×5+(34−18)×111×2÷(111+4)}×1=585
基本値B=(400+10)×43^2÷(43^2+1200)×14÷4=868
基本ダメージ=585+868=1453
「基本ダメージ」は"1453"
技使用者・攻撃対象ともグレイでアタックモードなので「Aモード補正」が"30"
武器が両手大剣でグレイが前衛にいるので「隊列攻撃補正」が"20"
グレイのクラスが『剣士』でLV4なので「猛撃補正」が"25"
よって、ダメージは以下のように上昇する。
ダメージ=1453×(100+30+20+25)÷100=2542
『ヴァンダライズ』がアタックモードで、武器もアタックモードなので「不一致補正」は発生しない
攻撃対象であるグレイの体力は"34"なので「体力乱数」は"0〜34"になる
よって、ダメージは以下のように減少する。
ダメージ(最大)=2542×(100−0÷2)÷100=2542
ダメージ(最小)=2542×(100−34÷2)÷100=2109
『ヴァンダライズ』の増幅値は"40"なので「増幅乱数」は"0〜40"になる
よって、ダメージは以下のように上昇する。
ダメージ(最大)=2542×(100+40)÷100=3558
ダメージ(最小)=2109×(100+0)÷100=2109
「DF」は"18"なので、ダメージは以下のように減少する。
ダメージ(最大)={3558×(100−18)+18^2}÷100−18=2902
ダメージ(最小)={2109×(100−18)+18^2}÷100−18=1714
攻撃対象であるグレイはプレイヤーキャラなので「PC補正」が"60"
よって、ダメージは以下のように減少する。
ダメージ(最大)={2902×100÷(100+60)=1813
ダメージ(最小)={1714×100÷(100+60)=1071
反射攻撃の最終ダメージ(最大)=2559
反射攻撃の最終ダメージ(最小)=1679
◆追加攻撃のダメージ
セルフバーニングの追加攻撃の参照能力は知力、依存率は"9"
技使用者であるフレイムタイラントの知力は"26"なので「参照能力値」は"26"
また、技使用者であるフレイムタイラントの装備欄一番目は『体術(B)』なので「攻撃性能」は"15"
よって、「LV」は以下の様になる。
LV={15×9+26×(10−9)}÷10=16
追加攻撃の攻撃属性は「火炎」
攻撃対象であるグレイの耐火防御は"23"
また、フレイムタイラントのモードはディフェンスだが、技使用者のモードは攻撃対象と同じになるので、技使用者・攻撃対象ともにアタックモードになる。
「Dモード補正」は発生しないので「DF」は"23"になる。
追加攻撃のEL基本値は"1"、基礎威力は"0"、攻撃回数は"1"、成長度は"5"
「攻撃性能」は"15"、「LV」は"16"、「DF」は"23"なので「基本ダメージ」は以下のようになる。
基本値A={0×5+(15−23)×0×2÷(0+4)}×1=0
基本値B=(400+1)×16^2÷(16^2+1200)×5÷4=87
基本ダメージ=0+87=87
「基本ダメージ」は"87"
技使用者・攻撃対象ともアタックモードだが、技使用者のフレイムタイラントがモンスターなので「Aモード補正」は発生しない
また、技使用者がモンスターなので『距離補正』が発生する。
追加攻撃の参照能力は知力なので「距離補正」は"25"
よって、ダメージは以下のように上昇する。
ダメージ=87×(100+25)÷100=108
追加攻撃のモードは武器と同じになるので「不一致補正」は発生しない
攻撃対象であるグレイの体力は"34"なので「体力乱数」は"0〜34"になる
よって、ダメージは以下のように減少する。
ダメージ(最大)=108×(100−0÷2)÷100=108
ダメージ(最小)=108×(100−34÷2)÷100=89
追加攻撃の増幅値は"0"なので「増幅乱数」によるダメージ変化はない
「DF」は"23"なので、ダメージは以下のように減少する。
ダメージ(最大)={108×(100−23)+23^2}÷100−23=65
ダメージ(最小)={89×(100−23)+23^2}÷100−23=50
攻撃対象であるグレイはプレイヤーキャラだが、追加攻撃に「PC補正」は発生しない。
よって、ダメージは以下のようになる。
追加攻撃の最終ダメージ(最大)=65
追加攻撃の最終ダメージ(最小)=50
◆カウンターの総計ダメージ
カウンターダメージ(最大)=2559+65=2624
カウンターダメージ(最小)=1679+50=1729